さくらの樹グループ医療法人桜風会 さくらのき米山ファミリークリニック

ホーム
京都府向日市鶏冠井町山畑39-1

0759222468

スタッフブログ

Blog

フルミスト(経鼻ワクチン)とは|注射が苦手なお子さまへ|向日市の小児科

フルミスト(経鼻ワクチン)とは|注射が苦手なお子さまへ|向日市の小児科
フルミストは、鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチンです
「注射のたびに大泣きしてしまう」「暴れてしまい、接種に時間がかかる」「注射に連れ出すのが大変」——毎年こうしたお悩みをお持ちの保護者の方は少なくないと思います。実際に、入ってきたときから大泣きしてそのまま帰っていくお子さんの様子はよく見かけます。そんなお子さんに、実はインフルエンザワクチンとして、注射以外に鼻にスプレーするタイプ「フルミスト」という選択肢もあります。この記事では、フルミストの特徴・対象年齢・効果・副反応・受け方を、京都府向日市(西向日駅近く)のさくらのき米山ファミリークリニックが解説します。

先日の記事「インフルエンザワクチンの効果・回数・受け方は?今シーズンの備え方を解説」でご案内したとおり、2026年8月には東京都・厚生労働省から今シーズンの早期流行入りが発表されています。早めに対策・予防接種したいけれど注射をこわがるお子さまがかわいそうだったり、連れていくのが大変だという不安から接種を迷っている方に向けて、この記事ではフルミストについて詳しくご説明します。

フルミストとはどのようなワクチンか

フルミスト(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン)は、注射ではなく鼻に直接スプレーするタイプのインフルエンザワクチンです。1回の来院で左右の鼻に1回ずつ噴霧するだけで接種が完了するため、針を刺す痛みがありません。2023年に国内で承認され、2026年度は国内で製造されたワクチンが使用されています。

従来の注射ワクチンは病原性をなくした「不活化ワクチン」ですが、フルミストは毒性を弱めた「弱毒生ワクチン」というもので少し性質が異なります。鼻の粘膜から接種することで、注射で得られるIgG抗体に加えて、鼻や喉の粘膜面を守るIgA抗体も誘導されるとされており、小児においては相応の予防効果が期待できると報告されています。

こんなお子さま・ご家庭におすすめです

  • 注射のたびに大泣きしてしまい、接種そのものが負担になっているお子さま
  • 過去の接種で強く怖がり、毎年の予防接種が親子ともにストレスになっている
  • 予防はしっかりしたいが、注射への抵抗感から接種を先延ばしにしている

対象年齢について

2026年度のフルミストは国内承認ワクチンを使用しているため、対象年齢は2歳以上19歳未満です。2歳未満のお子さまは対象外のため、これまでどおり注射でのワクチン接種をご検討ください。

対象接種方法
2歳未満フルミストの対象外です。注射ワクチンでご相談ください
2歳以上19歳未満フルミスト(1回接種)または注射ワクチンのいずれかを選択いただけます
19歳以上フルミストの対象外です。注射ワクチンでご相談ください

フルミストは13歳以上の方を含めて1回の接種で完了します。13歳未満のお子さまが注射ワクチンを選ぶ場合は2回接種が基本となるため、通院回数という点でもフルミストは負担が少ない選択肢のひとつです。

対象年齢や体質によっては接種できない場合があります。気になる点は診察時にご相談ください

効果について

フルミストは接種後、体内で免疫がつくられることで発症の予防や重症化を防ぐ効果が期待されています。ワクチンを接種していても感染・発症する可能性はゼロにはなりませんが、特にお子さまにおいては、重症化のリスクを下げる効果が期待できるとされています。

接種は1回のみのため、注射ワクチン(13歳未満は2回接種が基本)と比べて通院の負担は少なくなりますが、効果の現れ方には個人差があります。ご不明な点は接種前の診察でご相談ください。

副反応と接種前に相談が必要な方

フルミストの主な副反応は、鼻水・鼻づまり・のどの痛み・頭痛などで、多くは接種後数日以内に自然に治まります。注射ワクチンのような接種部位の腫れや痛みはありません。

接種前に必ずご相談ください

  • 重度の喘息がある方、または喘鳴(ぜいぜい・ひゅーひゅーという呼吸音)の症状がある方
  • 本人が免疫不全の診断を受けている方、またはご家族に先天性免疫不全症の方がいる場合
  • 本剤には安定剤としてゼラチンが含まれるため、ゼラチンに対してアレルギーのある方
  • 明らかな発熱がある方、重篤な急性疾患にかかっている方
  • 過去にインフルエンザワクチンで強いアレルギー症状が出たことがある方
  • 妊娠中・授乳中の方
接種後のご家族への配慮についてもご確認ください フルミストは弱毒生ワクチンのため、接種後1〜2週間は、ワクチンウイルスが飛沫や接触によって周囲にうつる可能性があるとされています。ご家族に重い免疫不全のある方がいらっしゃる場合は、接種前に医師にご相談ください。

他のワクチンとの同時接種・接種間隔

お子さまはインフルエンザ以外にも接種が必要なワクチンが多く、「他のワクチンと一緒に受けられるか」というご質問を多くいただきます。

接種間隔の目安

  • 麻疹・風疹(MR)等の注射生ワクチンとの間隔:27日以上あけていただく必要があります
  • 不活化ワクチン・新型コロナワクチンとの組み合わせ:医師の判断のもと、間隔をあけずに接種できる場合があります

お子さまの予防接種スケジュールは種類が多く複雑になりがちです。当院では母子手帳を確認しながら接種計画をご一緒に立てることができますので、スケジュールに迷われる場合はお気軽にご相談ください。

料金について

ご案内 フルミストは通常のインフルエンザワクチンと同様に自由診療(保険適用外)です。当院の2026年度の料金は1回につき8,500円となっております。ご質問がありましたら、直接当院にお問合せ下さい。

予約方法・当院の接種について

当院での接種について

  • 2026年度の入荷本数・受付状況は現在確認中です。例年、フルミストはお申し込みが早期に埋まる傾向にあるため、ご検討の方はお早めにご相談ください
  • 予約方法:現在ではお電話、もしくは直接のご予約を中心に対応させていただいております。ご不明点は受診時、またはお電話・窓口でもお問い合わせいただけます。通常のワクチンや受診に関してはWEB予約が可能ですのでご活用下さい。

なお、インフルエンザワクチンの接種回数・今シーズンのワクチン株・向日市の定期接種(高齢者向け)については、別記事「インフルエンザワクチンの効果・回数・受け方は?今シーズンの備え方を解説」でご案内しています。あわせてご覧ください。

電話・直接のご来院での予約を中心にお申し込みいただけます

フルミストのご相談はこちら

向日市(西向日駅近く)のさくらのき米山ファミリークリニックでは、小児科・内科の当日予約をWebまたは公式LINEから受け付けています。お子さまの体質・年齢に合った接種方法を一緒に考えますので、お気軽にご相談ください。

受付時間 / 月〜金 9:00〜12:00・16:30〜19:00 土 9:00〜12:00
京都府向日市鶏冠井町山畑39-1 075-922-2468

よくあるご質問

フルミストとはどのようなワクチンですか?

鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチンです。左右の鼻に1回ずつ噴霧して接種するため、注射のような痛みがありません。2023年に国内で承認され、2026年度は国内で製造されたワクチンが使用されています。

何歳から何歳まで接種できますか?

2026年度は国内承認ワクチンを使用しているため、対象年齢は2歳以上19歳未満です。2歳未満・19歳以上の方は対象外のため、注射ワクチンでのご相談となります。

痛みはどのくらいありますか?

鼻にスプレーするだけのため、針を刺す痛みはありません。まれに鼻水・鼻づまり・のどの痛みなどがみられることがあります。

喘息がある子どもでも接種できますか?

重度の喘息がある方や喘鳴の症状がある方は、接種前に必ず医師にご相談ください。症状の程度によっては接種を見合わせる場合があります。

他のワクチンと同時に接種できますか?

麻疹・風疹(MR)等の注射生ワクチンとは27日以上の間隔が必要です。不活化ワクチンや新型コロナワクチンとは、医師の判断のもと間隔をあけずに接種できる場合があります。お子さまの接種スケジュールにあわせてご相談ください。

料金はいくらですか?

自由診療(保険適用外)です。当院の2026年度の料金は1回8,500円となっております。

予約はいつからできますか?

2026年度の入荷本数・受付状況は現在確認中です。例年、お申し込みが早期に埋まる傾向にあるため、ご検討の方はお早めにご相談ください。予約は随時行っております。お電話・直接のお問合せを中心に受け付けています。

関連記事

米山知寿医師

監修

米山 知寿(よねやま ともひさ)医師

さくらのき米山ファミリークリニック 院長
専門:小児科・内科・アレルギー科

「注射が苦手で毎年大泣きしてしまう、というご相談を多くいただきます。フルミストは鼻にスプレーするだけの方法で、痛みへの不安を減らせる選択肢のひとつです。対象年齢や体質によっては使えない場合もありますので、気になる方はぜひ診察でご相談ください」

参考資料
フルミスト点鼻液 添付文書
厚生労働省「インフルエンザQ&A」(ワクチンの効果・副反応について)
厚生労働省「異なる種類のワクチンを接種する場合の接種間隔について」