インフルエンザワクチンの効果・回数・受け方は?今シーズンの備え方を解説
先日の記事「【2026年】インフルエンザが早期流行入り|今シーズンの特徴と今からできる対策」でお伝えしたとおり、今シーズンは例年より早い流行入りが発表されています。この記事では、その対策の一つであるワクチン接種について、より詳しくご案内します。
インフルエンザワクチンの効果について
インフルエンザワクチンは、接種後2週間程度で効果が現れはじめ、その効果は約5ヶ月間持続するとされています。流行のピークを迎える前に接種を済ませておくことで、発症の予防や、発症した場合の重症化を防ぐ効果が期待されています。
ワクチンを接種していても感染・発症する可能性はゼロにはなりませんが、重症化のリスクを下げるという点で、特にお子さま・ご高齢の方・基礎疾患のある方には接種をおすすめしています。
今シーズンの流行状況について
2026年8月27日、東京都保健医療局は都内でのインフルエンザ流行開始を発表しました。翌28日には厚生労働省も全国的な流行入りを発表しており、1999年の感染症法施行以降では、2009年の新型インフルエンザ流行時に次いで2番目に早い記録とされています。昨シーズンの流行入りと比較しても、1か月以上早いペースで拡大しています。
現時点で報告されている主な流行株は、A香港型(H3N2)とB型ビクトリア系統です。今シーズンの3価ワクチンは、これらの型に対応する株を含んで製造されています。
接種回数の目安(子ども・大人)
| 対象 | 接種回数 | 備考 |
|---|---|---|
| 13歳未満のお子さま | 2回接種 | 1回目から2〜4週間の間隔を空けて2回目を接種するのが一般的です |
| 13歳以上の方 | 1回接種 | 基礎疾患の有無等により、医師の判断で2回接種を検討する場合もあります |
お子さまは1回目の接種が遅れると、2回目が流行のピークに間に合わなくなるおそれがあります。特に今シーズンは流行入りが早いため、早めのご検討をおすすめします。
今シーズンのワクチンについて
厚生労働省は2026年6月4日付の通知で、2026/27シーズンに使用する国内製造株を示しました。今シーズンは、世界的にB型山形系統がほとんど検出されなくなったことを受け、これまでの4価(4種類の型を含む)から3価(3種類の型を含む)ワクチンに変更されています。厚生労働省によると、この変更により製造の安定性が高まり、供給量の確保にもつながるとされています。
今シーズンに使用される具体的な株は次のとおりです。いずれも昨シーズンから変更されています。
| 型 | 株名 |
|---|---|
| A型(H1N1) | A/スイス/6849/2025 |
| A型(H3N2) | A/ミシガン/105/2025 |
| B型(ビクトリア系統) | B/東京/EIS13-175/2025 |
今シーズンの全国の供給見込み量は約5,190万回分とされ、9月中には見込み量の6割程度が出荷される予定と発表されています。早期流行を踏まえ、例年より早いタイミングでの供給が進められています。
副反応と接種を控えたほうがよい方
インフルエンザワクチンの主な副反応は、注射した部分の腫れ・痛み・赤みなどで、多くは接種後数日以内に自然に治まります。まれに発熱や倦怠感がみられることもあります。ただし、ごくまれにアナフィラキシー等の重い症状が起こることがあります。接種後30分程度は院内で体調の変化がないかご確認いただくか、体調に異変があればすぐにご連絡ください。
接種前に必ずご相談ください
- 当日、明らかな発熱がある方
- 重篤な急性疾患にかかっている方
- 過去にインフルエンザワクチンで強いアレルギー症状が出たことがある方
- 卵に対して重度のアレルギーをお持ちの方(ワクチンには微量の卵由来成分が含まれます)
- 妊娠中・授乳中の方、持病があり通院中の方
向日市にお住まいの方へ(定期接種について)
向日市 高齢者インフルエンザ定期接種
- 接種期間:令和8年10月1日(木)~令和9年1月31日(日)
- 自己負担額:1,500円(期間内1回のみ)
- 対象者:65歳以上の方/60~64歳で心臓・じん臓・呼吸器の機能障害(身体障害者手帳1級相当)またはHIVによる免疫機能障害により日常生活が困難な方(身体障害者手帳または医師の診断書の提出が必要です)
市・町民税非課税世帯や生活保護世帯の方には自己負担金の免除制度があります。事前に窓口での申請が必要ですので、対象となる可能性のある方はお早めに向日市にご確認ください。
同じ期間(令和8年10月1日~令和9年1月31日)に新型コロナワクチンの定期接種(自己負担5,000円、期間内1回)もあわせて実施されています。両ワクチンは同時に接種することも可能ですので、まとめてご相談いただけます。
助成の対象とならない方(任意接種)は、これまでどおりご予約・接種いただけます。ご不明な点があれば、当院までお気軽にご相談ください。
予約方法・当院の接種スケジュール
当院での接種について
- 予約受付開始:9月15日
- 接種開始:10月1日
- 料金:定期接種対象の方は自己負担額1,500円(新型コロナワクチンは5,000円)。対象外の方(任意接種)は1回3,300円、フルミストは1回8,500円(1回接種のみ)、コロナワクチンは16,500円
- 予約方法:Web予約または公式LINE予約から受け付けます
インフルエンザワクチンのご相談はこちら
向日市(西向日駅近く)のさくらのき米山ファミリークリニックでは、内科・小児科の当日予約をWebまたは公式LINEから受け付けています。接種のご相談もお気軽にどうぞ。
京都府向日市鶏冠井町山畑39-1
よくあるご質問
インフルエンザワクチンの効果はどのくらい続きますか?
接種後2週間程度で効果が現れはじめ、約5ヶ月間持続するとされています。発症の予防や重症化を防ぐ効果が期待されています。
子どもは何回接種すればよいですか?
13歳未満のお子さまは2〜4週間の間隔を空けて2回接種するのが一般的です。13歳以上の方は1回接種が基本です。
今シーズンのワクチンは何か変更がありますか?
2026/27シーズンは、B型山形系統がほとんど検出されなくなったことを受け、4価から3価ワクチンに変更されています。使用株はA/スイス/6849/2025(H1N1)、A/ミシガン/105/2025(H3N2)、B/東京/EIS13-175/2025(ビクトリア系統)で、いずれも昨シーズンとは異なります。
副反応にはどのようなものがありますか?
注射部位の腫れ・痛み・赤みが多く、まれに発熱や倦怠感がみられます。ごくまれに重いアレルギー症状が起こることがあるため、接種後は体調の変化にご注意ください。
向日市の高齢者インフルエンザ定期接種の対象・費用・期間を教えてください
対象は65歳以上の方、または60〜64歳で心臓・じん臓・呼吸器の機能障害等をお持ちの方です。接種期間は令和8年10月1日(木)から令和9年1月31日(日)まで、自己負担額は1,500円(期間内1回)です。市・町民税非課税世帯等は自己負担金の免除制度もあります。
新型コロナワクチンも同時に受けられますか?
はい。新型コロナワクチンの定期接種(自己負担5,000円)も同じ令和8年10月1日~令和9年1月31日に実施されており、同時接種も可能です。まとめてご相談いただけます。
当院での接種はいつから予約できますか?
当院でのご予約受付は9月15日から開始しています。接種開始は10月1日です。向日市の定期接種期間も同じく令和8年10月1日からです。
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監修
米山 知寿(よねやま ともひさ)医師さくらのき米山ファミリークリニック 院長
専門:小児科・内科・アレルギー科
「『ワクチン接種はいつ、何回受ければいいですか』というご質問を多くいただきます。効果が出るまで2週間ほどかかりますので、流行のピークより少し前、今のうちからご検討いただくと安心です」
厚生労働省「季節性インフルエンザワクチンの供給について」(令和8年通知)
厚生労働省健康・生活衛生局感染症対策部予防接種課「2026/27シーズンの季節性インフルエンザワクチン及び製造株について」(2026年6月4日付)
厚生労働省「インフルエンザQ&A」(ワクチンの効果発現時期・持続期間・副反応について)
東京都保健医療局発表(2026年8月27日)/厚生労働省発表(2026年8月28日、全国的流行入り)