定期接種と任意接種の違い
子どもの予防接種は、大きく定期接種と任意接種の2種類に分かれます。
| 定期接種 | 任意接種 | |
|---|---|---|
| 根拠 | 予防接種法により国が定める | 国の定めなし(個人の判断) |
| 費用 | 原則無料(公費負担) | 自己負担(5,000〜10,000円程度) |
| 対象年齢 | 接種対象年齢が法律で決まっている | 制限はないが推奨時期あり |
| 接種場所 | かかりつけのクリニック・指定医療機関 | かかりつけのクリニック |
年齢別・接種すべきワクチン一覧
- 定期 五種混合(DPT-IPV-Hib):ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ・Hib(ヒブ菌)の5種を1本で予防。生後2か月から開始、3回+追加1回(2024年4月から定期接種)
- 定期 小児用肺炎球菌ワクチン(PCV):肺炎球菌による肺炎・髄膜炎の予防。五種混合と同じスケジュールで接種
- 定期 B型肝炎ワクチン:生後2か月から3回接種
- 定期 ロタウイルスワクチン:乳幼児の重症胃腸炎予防。生後6週から開始、経口ワクチン
- 定期 BCG(結核):生後5〜8か月の間に1回
- 定期 MRワクチン(麻疹・風疹混合)第1期:1歳になったらすぐに接種が推奨される。集団免疫の維持に重要
- 定期 水痘(みずぼうそう)ワクチン:1歳〜3歳未満に2回接種(3か月以上の間隔を空けて)
- 任意 おたふくかぜワクチン:1歳と小学校入学前の2回接種が推奨。公費助成は自治体による
- 定期 日本脳炎ワクチン第1期:3歳から接種開始。2回接種し、翌年に追加1回
- 定期 日本脳炎ワクチン第1期追加:第1期2回目の翌年に1回
- 任意 おたふくかぜワクチン2回目:1回目から2〜3年後に接種。1回では免疫がつかないケースがある
- 任意 インフルエンザワクチン:毎年秋(10〜11月)に接種。13歳未満は2回接種が推奨
- 定期 MRワクチン第2期:小学校就学前年(4月1日〜3月31日)に1回。この時期を逃すと全額自己負担になります
- 任意 おたふくかぜワクチン2回目(未接種の場合)
- 定期 日本脳炎ワクチン第2期:9歳以上で1回
- 定期 二種混合(DT)ワクチン:11歳での接種。ジフテリア・破傷風の追加免疫
- 定期 HPVワクチン(子宮頸がん予防):小学6年〜高校1年相当の女子(2025年度から男子も定期接種の対象に追加されました)
春〜夏に特に意識したい予防接種
① MRワクチン第2期の接種もれに注意
就学前年(4月〜翌3月)に無料で接種できるMRワクチン第2期は、毎年一定数の接種もれが報告されています。今年4月に小学校に入学したお子さまで未接種の場合は、早急にかかりつけ医へご相談ください(小学校入学後は自己負担になります)。
② 夏前にインフルエンザ以外の感染症にも備える
夏は手足口病・ヘルパンギーナ・咽頭結膜熱(プール熱)などが流行しますが、これらにはワクチンがありません。一方で、これらの感染症で体力が落ちている時期に水痘やおたふくかぜにかかると重症化しやすいため、未接種の場合は夏前に接種しておくことをお勧めします。
③ 渡航予定がある場合は早めに確認を
夏休みに海外旅行を予定している場合は、渡航先に合わせた任意接種(A型肝炎・腸チフス・狂犬病など)が必要なケースがあります。接種後に免疫がつくまで2〜4週間かかるため、出発の1か月前には医療機関に相談しましょう。
接種もれチェックリスト
母子手帳を手元に置きながら確認してみましょう。
0〜1歳のお子さま
- Hib・小児肺炎球菌・四種混合・B型肝炎の4種が規定回数分接種できているか
- ロタウイルスは接種開始の上限月齢を過ぎていないか(1価:生後14週6日まで、5価:生後14週6日まで)
- BCGは生後5〜8か月の間に接種できているか
1〜3歳のお子さま
- 1歳になってすぐにMR第1期を接種したか
- 水痘ワクチン2回目を1回目から3か月以上空けて接種したか
- おたふくかぜワクチン1回目を1歳以降に接種したか(任意)
就学前〜小学校入学直後のお子さま
- MR第2期を就学前年(4月〜3月)の間に接種したか
- おたふくかぜワクチン2回目を接種したか(任意)
- 日本脳炎ワクチンの接種状況を確認したか
スケジュールを上手に組むコツ
複数のワクチンを同日に接種できる
以前は異なるワクチンの同時接種が制限されていましたが、現在の接種スケジュールは複数ワクチンの同日接種を前提に設計されています。特に生後2か月〜1歳未満の乳児期は接種すべきワクチンが多いため、同日接種でスケジュールを効率化することが標準的な方法です。
生ワクチンと不活化ワクチンの間隔ルールが変わりました
2020年以降のルール改定により、異なるワクチンを接種する際の間隔制限が大幅に緩和されました。現在は「生ワクチン同士のみ27日以上の間隔を空ける」というルールが基本となっており、不活化ワクチン後は翌日から他のワクチンを接種できます。
予防接種のご予約・スケジュール相談はこちら
母子手帳をお持ちいただければ、接種もれの確認から今後のスケジュール相談まで対応します。向日市(西向日駅近く)のさくらのき米山ファミリークリニックへお気軽にどうぞ。
お電話 / 月・水・金 9:00〜19:00 火・木 10:00〜16:00
京都府向日市鶏冠井町山畑39-1 TEL 075-922-2468
監修
米山 知寿(よねやま ともひさ)医師さくらのき米山ファミリークリニック 院長
専門:小児科・内科・アレルギー科
厚生労働省「予防接種に関するQ&A」(最新版)
日本小児科学会「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール」(2026年版)
国立感染症研究所「定期の予防接種実施要領」